【人事】年金支給漏れ問題-その原因-「振替加算」とは
厚生労働省は今月13日、システムの不備や事務処理ミスによって、10万6千人に対して総額約598億円の公的年金の支給漏れがあったと発表しました。
これは「振替加算」という上乗せ年金部分が未払いになっていたことによるものです。未払い分は日本年金機構を通して11月中に支給されることになります。
〔2017.9.22 追記〕
日本年金機構は22日、相談を受け付けている40台の専用電話を25日から計100台に増やすことを決めました。
http://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2017/201709/20170922.html
現在、有料の専用電話(0570・030・261)は24日まで、25日以降は無料のフリーダイヤル(0120・511・612)で対応します。
電話の受付時間はこれまでと同じです。
平日:午前8時半~午後8時
土日:午前8時半~午後5時15分
全国の年金事務所では一部を除き、連休の23、24日も窓口で相談を受け付けます。
同機構は支給漏れの問題を公表した翌日の今月14日、相談専用電話を設置、同日から4日間で計9万件を超える電話が殺到しました。
しかしその5%しかつながっておらず、20日に行われた衆参両院の閉会中審査で同機構の対応に批判が相次いでいました。
社会保障審議会 平成29年9月13日
日本年金機構
支給漏れの可能性があるのは、
厚生年金に加入している人の配偶者が65歳から受け取る〈基礎年金〉に一定額を上乗せする「振替加算」です。
厚生年金や共済年金に加入していた方には、扶養手当ともいうべき「加給年金」という年金がつく場合があります。
それはその方の配偶者が65歳になると支給停止になりますが、世帯の年金が激減しないよう、今度は配偶者本人に「振替加算」がつく仕組みになっているのです。
(日本年金機構HPより)
今回の問題による対象者はその96%が、夫婦どちらかが元公務員などの共済年金を受給している方です。平成27年10月1日に「被用者年金一元化法」が施行され、これまで厚生年金と共済年金に分かれていた被用者の年金制度は、厚生年金に一元化されました。今回の問題は、その際の各機関連携不足によるものと考えられます。
厚生労働省は日本年金機構を通じ、未払いが判明した人に通知のうえ、11月15日返還を行う予定です。
(対象者が死亡しているケースも約4000件あるとみられており、未払い分を受け取る権利がある遺族がいる場合は、その人に未払い分が支給されることになります。)
相談は日本年金機構の専用電話にて、9月 14 日(木)から受付が開始されています。
各地の年金事務所でも相談に応じます。
※耳が不自由などの理由で、電話での相談が困難な方へ
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